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図書館総合展サテライト会場めぐり 日本図書館協会さん/神奈川県資料室研究会さんに行ってきました

2022年11月25日

こんにちは、Jcrossスタッフ 赤枝です。

2022年の図書館総合展_ONLINE_plusは、昨年に引き続きオンラインだけではなくサテライト会場が用意されています。サテライト会場は実際に足を運んで見られる会場で、今年は30以上も登録されています。

今回は、まず「公益社団法人日本図書館協会図書館」に行ってきました。こちらのサテライト会場は、2022年11月14日~2022年11月29日までとのことでした。

日本図書館協会会館3階にある図書館に訪問して見学したい旨を司書さんにお伝えすると、図書館の紹介の資料をいただき、所蔵している資料について教えていただけました。

こちらの図書館は「図書館情報学・図書館研究にかかわる学術資料」の他、「国内外の各図書館が作成した館報や要覧、広報誌」「図書館関係団体や市民団体が作成した資料類」など、図書館に関係する資料を集められています。

興味深かったのが、「図書館が作成した館報や要覧、広報誌」「図書館関係団体や市民団体が作成した資料」です。館内で配布した広報誌のような離散してしまいやすい資料が、図書館ごとにまとめられていて収納されていて、手に取ることができるようになっていました。こういった資料は図書館や団体から送られてくるものが多いとのことです。作成された図書館ではもう持っていない館報が、こちらに保存されているということもあるそうです。

また、図書館の基本計画に関する資料も多く保存されていました。図書館を設計するための計画書などが集められているので、準備に携わる方がご覧になるようです。

他にも、図書館雑誌の創刊号(明治40年発行)からそろっている、など、明治期から今まで図書館とともに歩まれている団体らしい資料がそろっていました。

現在公開用にデータも整備されていて、館内の資料がOPACで検索できるようになるのももうすぐだそうです。どういった資料があるのか利用者自身で探せるようになるのが待ち遠しいですね。

そしてこの翌日には「神奈川県資料室研究会」に行ってきました。神奈川県資料室研究会は、神奈川県や近隣都県の企業・大学・公共機関などの資料室・図書館・情報部門が参加している組織で、会員向けの講演会や見学会、会報などを通じて、運営の向上やスキルアップに努めています。私の所属する(株)ブレインテックも賛助会員ですので、私自身もいくつかの講演会や見学会に参加したことがあります。

今回のサテライト会場は、神奈川県立川崎図書館の中でした。これまでの例会の様子や会員向けの配布資料などが展示されていました。1963年発足とのことなので、長い間いろいろな活動をされていたことが分かりました。また例会のテーマを見ると、企業ライブラリーや大学図書館の事例紹介や、著作権法改正に関する講演など、その時代に沿ったテーマ等で構成されています。イベントの準備は大変だろうと思いますが、情報共有や困りごとの解決のためにこの会を頼りにしている図書館も多いのではないかと思いました。

展示を見た後、サテライト会場が入っている「神奈川県立川崎図書館」の館内も見学しました。神奈川県立図書館は他に横浜にもありますが、「川崎図書館」は「ものづくりの技術を支える」という特徴を持つ図書館です。蔵書は工学・産業技術・自然科学分野の資料が中心です。また資料の提供だけではなく、館内には知的財産や創業・経営について相談できるコーナーがあったり、セミナーなどが開催できるカンファレンスルームもありました。

また、神奈川県立川崎図書館の蔵書の特徴として、たくさんの社史がコレクションされていることも有名です。いろいろな企業のこれまでの軌跡を辿ることのできる資料であり、この日も社史コーナーには展示を眺めている人や社史を利用している人もいました。

県立図書館ということで、いつも利用する市町村の図書館よりも敷居が高いのかなと思ったのですが、展示など親しみやすいポップがつけられていて利用してみようかな、と思いました。

「図書館総合展2022サテライト巡り」のLibraryNAVIにも、両館にハンコを押してもらいました。お忙しい中ご案内いただきありがとうございました。

このLibraryNAVIは図書館総合展のサイト内「Jcross」のブースに公開されています。ご自由にお使いください。