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図書館総合展サテライト会場めぐり 防災専門図書館さん/海事図書館さんに行ってきました

2022年12月2日

こんにちは、Jcrossスタッフ 赤枝です。

2022年の図書館総合展_ONLINE_plusは、昨年に引き続きオンラインだけではなくサテライト会場が用意されています。サテライト会場は実際に足を運んで見られる会場で、今年は30以上も登録されています。

図書館総合展の会期の終了も間近に迫った日、「防災専門図書館」と「海事図書館」に行ってきました。

「防災専門図書館」は、永田町の駅から徒歩5分ほどの場所にある専門図書館です。

図書館のあるフロアでエレベーターを降りると、訪問時には「The 火山」という企画展が行われていました。北海道から九州の離島までの火山の情報が展示されていたので、ニュースなどで見た噴火の映像を思い出しながら解説に見入ってしまいました。図書館内にも、火山に関する写真集や資料が展示されていました。また、例えば非常食や持ち出すべきもの、など、災害から自分たちを守るための資料も多く展示されていました。

こちらの図書館では、水害や地震などのいわゆる自然災害だけではなく、公害や戦災といった人為災害に関する資料が、約17万冊所蔵されているそうです。入り口近くには「新型コロナウィルス感染症コーナー」があり、感染症に関する資料が集められていました。「災いを防ぐ」ために知っておきたいこと、学ばなくてはいけないことが集められた図書館でした。

書庫には、関東大震災のころの絵地図であったり、江戸時代の火災・地震関係のかわら版なども所蔵されていました。これらはWebサイトのデジタルアーカイブに公開されています。

震災や天災など、過去の資料から学べることも多いと聞きます。こういった資料をアーカイブして活用していくことが必要なのかなと思います。

次に訪問した「海事図書館」は、防災専門図書館から徒歩5分程度の距離で、麹町駅のすぐ近くにある専門図書館です。2022年3月に現在のビルに引っ越してきたとのことです。

こちらは名前の通り、「海事」に関する資料が集められた図書館です。この「海事」という分野には私自身は縁が薄いのかなと思っていましたが、先日旅行で乗ったフェリーの情報が船名録という資料に掲載されていることを知り、一気に身近に感じられました。またこういう名簿は明治期から継続して発行されていることに驚きました。

海運や船舶に関することであれば収集対象とのことで、経済、市場、人物伝記、社史など、いろいろな資料が並んでいました。また、日本だけではなく海外の資料も多く所蔵されているとのことです。同じビルの中には閉架書庫もあり、閲覧室には配架していない資料も、申請をすれば見ることができるとのことです。

雑誌類も、普段見ないような雑誌が多く所蔵されていました。海事専門の日刊紙もあるそうです。

訪問時には、キャレルデスクで資料のページを繰りながら熱心に調べものをしている利用者がいました。だれでも利用ができる図書館なので、年報や統計資料を利用する人、船名録で調べる人など、いろいろな目的を持った利用者が来館されるとのことです。

「図書館総合展2022サテライト巡り」のLibraryNAVIにも、両館にハンコを押してもらいました。お忙しい中ご案内いただきありがとうございました。

このLibraryNAVIは図書館総合展のサイト内「Jcross」のブースに公開されています。ご自由にお使いください。