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レポート

「甲南女子中学校・高等学校」兵庫 学校図書館スタンプラリー2024参加記

掲載:2025年1月24日

「兵庫 学校図書館スタンプラリー」が、2024年も開催されました。今年は9回目の開催で、全7校がスタンプラリーの対象館です。

Jcrossの広報部長ウパっち[※1]と一緒に、甲南女子中学校・高等学校の図書館を見学してきました。JR神戸線の「甲南山手」駅から坂道を約10分ほど歩いたところに甲南女子中学校・高等学校はあります。

この日は学校説明会が開催されていました。イベントの1つとして図書館内ではゲームを企画しているとのことで楽しみな気持ちで学校へ到着しました。

館内では「絵本かるた」が開催されていました。絵札が絵本の表紙で、読み札には物語のヒントとなる一文が3つ書かれていました。読み札は、少しずつヒントを増やしていく構成になっていて、難易度の調整がされていました。

ヒントとなる読み札

参加している小学生は保護者の方に見守られながら、夢中になって遊んでいました。かるたが始まると「知ってる!」と声が上がっていました。かるたに使われていた本は、小学校で読んだものが多く、懐かしい気持ちになりました。

館内には、折り紙やぬいぐるみで飾られた可愛らしい本棚もたくさんありました。その中でも特に目を引いたのが、入り口近くにある「76回生からの読書案内」と書かれたファイルです。幸森先生のお話によると、この企画は15年以上前から続いており、中学3年生、高校3年生が後輩たちに読んでもらいたい本を推薦しているそうです。誰がおすすめしているのかがポイントで、憧れの先輩や部活動の先輩が紹介した本を手に取る・読むというきっかけになり、館内で最も手に取られることが多い本棚です。

創立100周年である2020年には「甲南100選」として、卒業生が在校生に向けて推薦した100作品がサイトに掲載されています。ぜひご覧ください。

兵庫・学校図書館スタンプラリーのイラストは、2013年の初回から卒業生が制作を担当しているそうです。毎年5・6個のイラストが描かれ、その中から表紙や裏表紙のイラストが選ばれます。図書室にはこれまでの冊子が保管されており、今回の取材のために見せてもらいました。毎年、数種類の色紙で印刷されていましたが、今年はカラーのイラストが目立つようになっています。

今回のイベントには図書委員会の生徒さん、卒業生も参加されていました。生徒さんと図書館との強いつながりを感じました。

長時間、見学をさせていただきました。甲南女子中学校・高等学校のみなさま、ありがとうございました。

文/藤井夏美 (株式会社ブレインテック Jcross担当)