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絵本の旅立ちを見届けてきました!

2019年3月5日

こんにちは、Jcross担当の関です。

毎年、私たち(株)ブレインテックの社員が有志で参加している「絵本を届ける運動」という活動があります。

貧困や戦争などの影響で、絵本を読むことができないアジアの国々の子どもたちに、日本で出版された絵本に現地の言葉の翻訳シールを貼って届けるという、(公社)シャンティ国際ボランティア会が行っている活動です。

絵本に翻訳シールを貼る作業

今回、2018年にたくさんの方々の手によって翻訳シールを貼った絵本が、シャンティ国際ボランティア会での確認・仕分け作業などを終え、いよいよ各国に向けて旅立つということで、その絵本の積み出し作業をお手伝いに行ってきました。

千駄ヶ谷駅から5分ほどのところにあるシャンティ国際ボランティア会の事務所の下にある倉庫。決して広くないその倉庫内に、箱詰めされた絵本が306箱、静かに積み出されるのを待っていました。

絵本の入った段ボール

それぞれの箱に貼られた青や黄のテープは、絵本の行き先の国を表しています。それぞれの箱には入っている絵本の種類と冊数、重さも記載され、厳重に封がされています。

絵本の入った段ボール

丁寧に準備され、整然と並ぶ段ボール箱を見ていると、「全ての絵本が無事に子どもたちに届くように」という、ここまで準備してきたたくさんの人たちの思いが詰まっているように思えました。

いよいよ絵本を積み込むトラックが到着。シャンティ国際ボランティア会のスタッフと、お手伝いに集まった人たちで迎えます。

トラックが到着する様子う

トラックの側面が開くと、いよいよ積み込み開始。

積み込み作業の様子

倉庫の出口からトラックまでは10mもありませんが、その間をたくさんの人がバケツリレー方式で段ボールを運びます。

積み込み作業の様子

積み込み作業の様子

積み込み作業の様子

積み込み作業の様子

たくさんの人で、まるで「人間ベルトコンベア」のように箱を送っていくので、最初のうちはそれほど大変だと感じません。一緒に行った同僚とウパっちも、まだまだ余裕の表情。

ウパっちと同僚

しかし、なんといっても20kgほどの段ボールが306箱。ふだん体を動かすことのない人も多いようで、徐々に「まだまだあるのかなあ」「ちょっと背中痛いなあ」という声も聞こえ始めます。

積み込み作業の様子

負担が分散するよう立つ位置を交代したりしながら、なんとか積み込みを終えました。

トラックに積み込まれた大量の段ボール

ただ見守っていただけのウパっちも、なんだか満足気です。

最後は全員集まってトラックの前で記念撮影。

参加者全員で記念撮影

みんなに見守られ、トラックは旅立っていきました。

出発するトラック

この後、絵本は船便で各国に運ばれ、早い国では今年の夏ごろから子どもたちの手元に届きはじめるのだそうです。

終わった後、事務所の中でお茶をいただきながらひと休み。

お茶をいただくウパっち

学校の先生に、人生で初めて絵本を読んでもらい大喜びしている子どもたちの様子を映したビデオを見せていただき、これからもこの活動を応援していきたいなという気持ちを新たにしました。

現地に絵本が届いたときの記録映像を鑑賞

絵本を届ける運動では、2019年の参加者募集が始まっています。

早めに申し込むほうがたくさんの種類の絵本から自分の好きなものを選ぶことができて、より楽しむことができると思います。ご興味のある方は是非一度公式サイトをご覧になってくださいね。