レポート
「没年調査ソン」に参加しました
2025年12月13日に開催された「第4回 没年調査ソンin神奈川」に参加しました。
この「没年調査ソン」は、著作権者の没年を調査する作業を一緒にやりましょう、というイベントです。Jcrossでもお世話になっている「ししょまろはん」が始めたイベントということは知っていたのですが、偶然SNSにこのイベントのお知らせが流れてきたので、自分が神奈川県民ということもあって参加しました。

参加方法には、会場となる神奈川県立図書館に行く他、zoomを使ってオンライン調査をする方法も選べました。私は夕方から私用があったためオンラインで申し込んだのですが、一人で、しかも家で、調査なんてできるかな・・・とだんだん不安になりました。
当日、会場とオンラインそれぞれ自己紹介をした後、まずは企画者の田子様より、「没年調査ソン」のこれまでの沿革についてお話いただきました。没年がわかったら「ナイスソン」、存命であれば「なにより」と声掛けをするとのこと。没年を調べていて、「あ、まだ亡くなっていないのね」とわかったときに「(ご存命で)なにより」と言えるのは、気持ちが楽になるなと思いました。
このあとで国立国会図書館関西館 電子図書館課 著作権処理係の南波佐間様から、なぜ没年を調べるのか、どういったツールで調べるのか、などを教えてくださいました。以前の「没年調査ソン」で没年がわかったことで、共同執筆の資料の全員の著作権保護期間が確認できてインターネット公開できた、という話は興味とやる気を引き出してくれました。
写真提供:石黒充氏
午後からは早速調査が始まりました。
神奈川県に関係が深いと思われる著作者の一覧から、調査対象を各自選んで調査していきます。調査に使えそうなサイトや資料のほか、新聞社や出版社、データベース提供社に掛け合って今回のイベントのためにアクセス可能になったデータベースなどもありました。図書館に行かなくてもある程度は調査ができるようになっていることにホッとしました。
調査中は、県立図書館会場とzoomでつなげたままの作業でした。早速使ってみたデータベースで生没年のヒントを得られたとき、たまたま会場でもそのデータベースが使えるねという話題になっているのが聞こえ、みんなで同じ作業をしているんだなという一体感を覚えました。
また、ローカル新聞のお悔やみ欄に記事が載っているという情報をインターネットで得たのですが、古い新聞のために図書館に行くしかないかなと思っていたところ、県立図書館で参加している人がその新聞を確認してくれたのも頼もしかったです。気づいたら3時間作業に没頭していました。
いままでは、漠然と、著作権を持つ人=著名な人、と想像していたのですが、著作者は市井の人も多く、また同姓同名の懸念もあり、調査の難しさを感じました。没年は生年に比べて調査が難しいようにも思いました。
ただ、著作物を多くの人に使ってもらうためには著作権の保護期間満了かどうかを確認しなくてはいけないので、こういった没年調査の結果がその手助けになるのならいいなと思いました。今回、調査対象者の情報を得るために国立国会図書館デジタルコレクションの「個人向けデジタル化資料送信サービス」を多く使ったのですが、著作権保護期間が満了になることで、その著作者の資料本文の画像がインターネット上に公開できます。資料を必要な人が見られるように、また調査に参加したいと思いました。
主催者側ではこのイベントに備えて、著作者のリストや役立つツールまとめなどいろいろと用意をしてくださいました。おかげで初めてで、しかもオンラインでも問題なく参加できました。ありがとうございました!
文/赤枝幸子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)