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レポート

東京・学校図書館スタンプラリー2023参加記 「東京純心女子中学校・高等学校図書館」

掲載:2023年10月20日

この夏、「東京・学校図書館スタンプラリー2023」が開催されました。この「東京・学校図書館スタンプラリー」は東京都内の学校図書館が夏休み期間に図書館を公開する企画です。今年は33校が参加・協力しています。普段なかなか見ることのできない学校図書館を見られる機会で、Jcrossのスタッフみんな楽しみにしています。

今回は、8/22(火)に訪問した、東京純心女子中学校・高等学校図書館を紹介します。

Jcrossの広報部長ウパっちも一緒に訪問 [※1]

校門を入ると「東京・学校図書館スタンプラリーはこちら」という案内看板が要所要所に配置されていました。おかげで中学・高校・大学の建物がある広いキャンパス内でも迷うことなく図書館までたどり着きました。

東京純心女子中学校と高等学校の図書館は、同じ建物の別フロアにあります。まずは3階の中学校図書館で受付をしました。スタンプラリー用のハンコは消しゴムで作ったハンコで、7種類も用意されていて、好きなものを選択できました。受付後「部活に関係する本を展示したエリア」「日々暑いので健康をテーマにした展示コーナー」「授業などでも使われるエリア」「先輩たちからのおすすめ本が置いてある場所」など、館内で見るべきポイントやおすすめを生徒さんに案内してもらいました。この生徒さんたちは、東京純心女子中学校・高等学校の取り組みであるFYM(放課後活動 FindYourMission)というプロジェクトの体験活動で、図書館活動を選択された生徒さんたちだそうです。

壁には各新聞の記事内容の比較、調べて発表するまでのステップ、など、この図書館は物語を読むだけの役割ではない場所であることがわかるポスターが展示されていました。

外はあいにくの雨模様だったのですが、親子連れも何組か来場していて、しおりを作成したり、静かに本を読んでいる姿が見られました。

中学校図書館を見学した後、同じ建物の2階にある高校図書館に向かいました。高校図書館も壁いっぱいに展示されていましたが、中学校の図書館に比べて少し落ち着いたトーンでした。訪問したときには、館内では生徒さんがおすすめ本を紹介するPOPを作成していました。この方たちもFYMで図書館での活動を選択されたとのことで、司書教諭の先生と相談しながら作業を進めていました。

おすすめ本や雑誌の近くには、進路に関する資料が壁面に展示されていました。また、書棚には、ジェンダーに関連した新聞記事や展示が多く掲示されていていました。

進路を決めるときだけではなく、高校を卒業して社会に出た後でつらい思いをしたときの力になりたい、という思いがあふれた図書館だな、と感じました。

中学校も高等学校も、館内で来場者の対応を頑張っている生徒さんたちを、遠くから司書教諭さんが見守っていました。温かく見守られながら楽しそうに学校生活を送っている姿を見て、懐かしさを覚えながら学校を後にしました。

中学図書館司書の桑森様、高校図書館司書の北嶋様、FYMの皆様、ありがとうございました。

文/赤枝幸子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)