レポート
イベントレポート:真夏の夜の交流会 見たい!見せたい!話したい!(図書館広報ツール編)
Jcross主催のイベント「真夏の夜の交流会 見たい!見せたい!話したい!(図書館広報ツール編)」が、2023年8月16日に東京と大阪で開催されました。東京会場はJcrossを運営する株式会社ブレインテックの東京オフィスのショールーム、大阪会場はブレインテックの関西オフィスから徒歩2分ほどにある会場です。
今回の交流会のテーマは「図書館広報ツール」。参加者は図書館で使用している利用案内、図書館便りなどの図書館の広報に役立っているものを持参し、イベントに参加していただきました。自分では作ってはいないがおすすめしたいアイテムがある方を含めてどなたでも参加できるイベントでもあったため、今後の参考にしたいと情報収集のために来た参加者も。持ってきたアイテムをもとに図書館で活用されている広報ツールのお話を聞きました。イベント中にオンラインで両会場をつなぐことで東京・大阪会場でも交流ができ、対面とオンラインを組み合わせたイベントでもありました。
どちらの会場でも、Jcrossのコレクションコーナーで紹介しているものをはじめとした図書館グッズを展示していました。これらの展示物は実際に手にとって見ることもできます。交流会が開始するまで展示を見ながらスタッフと参加者が話していて、少しずつ和やかな雰囲気となっていきました。
Jcrossコレクションコーナーにちなんだ、各種の図書館グッズを展示
交流会開始
交流会の開始時刻になると東京会場のスタッフから今回の交流会の目的について、今年度の図書館総合展が会場で実施されることにも触れながら、対面で集まることで得られるつながりについて話をしました。そして、東京と大阪の会場の画面を映しながら参加者の皆様にお互いに自己紹介を行っていただきました。
いよいよ、交流会のテーマである広報ツールの紹介が始まりました。各会場で少人数のグループに分かれ、それぞれが持参したおすすめの広報ツールを互いに紹介しながら情報交換がされました。
東京会場では、図書館の利用案内やパンフレットをグループの方に配布したところもあって自館の説明も含めながら広報物の話につなげています。あるグループでは、専門図書館のお2人から情報の探し方や調べ方の案内の手引きであるパスファインダーについてお話がありました。どんなものなら手に取ってもらいやすいかと専門図書館員ならではの視点で紹介されました。
東京会場の様子
持ち寄った広報ツール(利用案内、各種パンフレット等)を見せあいながらトーク
大阪会場では、SNSの活用の仕方が話題になっていました。ある参加者はSNSを個人で利用し、イベント開催の告知などに利用されているようです。SNSはフォロワーがある程度いることで、利用者層も広いため広報のツールになるようです。アカウント名が告げられると、グループの参加者の中にもフォロワーがいるなど、新しいつながりの発見もありました。
また、大学図書館で勤務経験のある方から図書館の館内図が描かれたクリアファイルが紹介されました。フロアマップのようになっていて、どの分野の資料がどこに配架されているかが分かるようになっています。ほかの大学図書館で勤務経験のある参加者からは、図書館にイメージキャラクターがいて、そのキャラクターのアイテムについての話など、話題が広がっていきました。
大阪会場の様子
シェアタイム
東京、大阪会場でそれぞれのグループ内でツールを紹介しあった後は、両会場をつないでどんな広報ツールがあったのか、発表を行いました。図書館の広報物をカメラの前で見せながら、紹介しました。大阪会場の参加者から発表のあった「仕掛け」があるポスターは、ポスターに貼られた本の表紙をめくってみると本を読んだ学生の感想やおすすめ度が見られるようになっていて、東京会場から「おぉ」と驚きの声もあり、盛り上がっていました。
大阪会場の参加者からは、ウェブサイトで見られるパスファインダーの発表がありました。館内の本の近くにあるQRコードからサイトへアクセスできます。その後に、東京の参加者からもパスファインダーの紹介があり、自館で工夫していることや特徴について意見交換がありました。
参加者同士も積極的に情報交換をして、話を聞きながらメモを取られている参加者もいて、知りたい・話したいという気持ちが溢れた交流の時間でした。
両会場をつないでのシェアタイム
交流会が終了した後も、さらに意見を交換し盛り上がっていました。そして、今後も交流ができるように名刺交換も行われていたのですが、名刺がなかった参加者は連絡先を記入できる「お友達カード」を使って、渡す様子もありました。帰る時間が近づいてくると「どの駅から帰りますか」など参加者同士で話していて、一緒に帰る参加者もいました。
お友達カードに連絡先を記入
参加したスタッフの感想
Jcrossのイベントを対面で複数の会場で開催し、会場同士をオンラインでつなぐことは初の試みでした。今回は会場内とオンライン上の2つの場所で交流を行うため、どちらでも参加者同士が話しやすい環境になるように考えました。
会場まで来ていただいた皆さまに楽しんで過ごしてほしいという思いで、会場のスタッフの服装は夏らしく浴衣やアロハシャツでお迎えしました。夏のイベントの雰囲気を感じてもらえていたら嬉しいです。
参加者同士がお互いに初対面の場合、交流会の始まるまでの時間は話すきっかけがないと声をかけづらいです。そこで、最初に話しやすくなるように参加者に交流会で使用する名札を書いてもらいました。どんな風に、どの紙やペンで書くか参加者同士で最初に話すきっかけになればと思っていたのですが、こんな感じで書きましたよとスタッフから話すきっかけともなり、お互いに緊張感が和らいだように感じます。対面ではオンラインのイベントでは見られない世間話から交流が始まっていく良さがありました。
オンラインで会場をつなぐ場合は、会場内で話している会話はマイクが遠いと聞こえづらいです。そのため他の会場が盛り上がっている様子を見るだけにならないように交流会中は、アイテムをさらに伝えられるように、撮影機材の変更やマイクを発表者のもとへ移動するなど調整しながら進行しました。今回は対面とオンラインのよいところを組み合わせた交流会になったのではないかと思います。
東京会場のスタッフ
大阪会場のスタッフ
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
Jcrossでは、図書館サービスに役立ちそうなことをこれからも対面イベントやオンラインイベントにてご紹介していく予定です。皆さまのご参加をお待ちしています。
文/藤井夏美 (株式会社ブレインテック Jcross担当)