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レポート

東京・学校図書館スタンプラリー2023参加記 「東京都立大田桜台高等学校図書館」

掲載:2023年11月1日

この夏、「東京・学校図書館スタンプラリー2023」が開催されました。この「東京・学校図書館スタンプラリー」は東京都内の学校図書館が夏休み期間に図書館を公開する企画です。今年は33校が参加・協力しています。普段なかなか見ることのできない学校図書館を見られる機会で、Jcrossのスタッフみんな楽しみにしています。

今回は、8/18(金)に訪問した、東京都立大田桜台高等学校図書館を紹介します。

Jcrossの広報部長ウパっちも一緒に訪問 [※1]

オープンキャンパスに合わせて学校図書館も公開したということで、校内はオープンキャンパスに参加される中学生とその親御さんの他、案内する先生や在校生などで賑わっていました。受付に学校図書館スタンプラリーに参加した旨を伝えて、昇降口からまっすぐ進んだ場所にある図書館にお邪魔しました。

図書館のカウンターに座っている生徒さんにスタンプを押していただいてから、館内を拝見しました。

入口正面の柱を取り囲むように、英語多読本が並んでいました。よく見ると柱周辺の書架やブックトラックにも英語多読本が並んでいます。改めて案内のチラシを見ると、英語多読本は13,000冊以上も所蔵しているそうです。また、本の内容を紹介するPOPがついていたり、最近よく話題にもなる「SDGs」のようなキーワードに関係する英語資料が置いてあったり、と、難しく考えずに「ちょっと手に取ってみようかな」と思わせるような展示がされていました。

「大田桜台といえば・・・」という展示も。「パソコン」「マーケティング」「経済」「簿記、英検」といったキーワードも書いてあり、関連する資料が展示されていました。こういった分野の本が読まれる学校だという、学校の特色がよくわかる展示だと思いました。

こちらの図書館は、目の高さの棚には、本の表紙を見せるように資料が配架されているようでした。難しそうな本でも表紙が見えると、手に取りやすいような気がします。こんな図書館が身近にあったら、わたしももっと色々な分野の本を読んだかもしれないな、と思いました。

本の表紙を見せるための台座の中には、図書カードを折り、複数枚貼り付けて強度を上げたものもありました。図書館システムを導入すると図書カードを使わなくなるという話はよく聞きますが、こんな風に有効活用できるのだなあと感心しました。

司書の中塚様ほか関係者の皆様、館内を自由に見学させてくださってありがとうございました。

文/赤枝幸子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)