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レポート

学校図書館スタンプラリー参加レポート - 兵庫編

掲載:2016年12月27日

「学校図書館スタンプラリー」の名前を冠したイベントが今年も東京と兵庫で開催されました。

それぞれ別の主催者(実行委員会)によって開催されているイベントですが、どちらも学校図書館をより知ってもらいたいという趣旨で、東京では「第5回 東京・学校図書館スタンプラリー」の名称で、兵庫では「兵庫 学校図書館スタンプラリー2016」の名称でそれぞれ開催されました。

今回、それぞれの参加校のうち、兵庫は「松蔭中学校・高等学校」、東京は「私立明治学院 中学校・東村山高等学校」をそれぞれ訪問してきましたので、その様子を紹介します。

兵庫 学校図書館スタンプラリー 2016

以前からJcrossでも「東京・学校図書館スタンプラリー」について紹介をしてきましたが、兵庫県でも学校図書館スタンプラリーが開催されているのはご存じでしょうか?

2013年から始まった「兵庫 学校図書館スタンプラリー」も今回で4回目を迎えました。

前年の2012年から「東京・学校図書館スタンプラリー」が開催されていることを知り、兵庫県私立学校図書館協議会の会員の中で「兵庫でも学校図書館スタンプラリーをしてはどうか」との話が持ち上がり、兵庫学校図書館スタンプラリー実行委員会が立ち上がったとのことです。

最初は、松蔭中学校・高等学校と関西学院中学部の2校の図書館から手探りで始まり、今年は5校が参加しています。

今回は2016年6月から11月までの期間に開催されましたが、期間中、各校で開催日が異なり、今回訪問した「松蔭中学校・高等学校図書館」では、8月27日、9月24日、11月5日に開催されました。

「兵庫 学校図書館スタンプラリー」は、各校で多少異なりますが、主に小学生・中学生とその保護者を対象として開催されています。学校によっては図書館・教育関係者が参加できるところもあります。

「東京・学校図書館スタンプラリー」同様、各図書館ではスタンプラリーの開催日にイベント等を企画したり、学校によっては学校説明会の開催日を合わせたりもしています。

今回はその中で、「兵庫 学校図書館スタンプラリー」の開催当初から参加している、松蔭中学校・高等学校を訪問し、スタンプラリーとともに図書館を見学してきました。

松蔭中学校・高等学校図書館

松蔭中学校・高等学校は、阪急電鉄「王子公園駅」を降り、神戸市立王子動物園を過ぎて、坂を上がっていったところにあります。

この日は学校説明会が開催されていたこともあり、校内は多くの人でにぎわっていました。

校門

そんな中を、受付で図書館の場所を確認し、図書館へ向かいました。

図書館の中はたくさんの展示物や、掲示がなされており、しばらくは足をとめてそれらに見入ってしまうほどでした。

図書館の様子

早速、司書の眞鍋様からスタンプラリーについての説明を伺い、参加カードにスタンプを押してもらいました。

スタンプをもらった参加カード

続いて、館内の様子について簡単に説明をいただき、見学させてもらいました。

館内の閲覧席には、過去に開催されたイベントの様子などの展示とともに、オリジナルのブックカバーを作成できるコーナー、占いに関する本を集めた「うらないの部屋」や、ぬりえが楽しめるコーナーや、折り紙のコーナーなどが用意されていました。

オリジナルのブックカバーを作成するコーナー

また、今回のスタンプラリーにあわせて、「絵本クイズ」や「ブックオリエンテーリング」といった企画が開催されていましたので参加してみました。

「ブックオリエンテーリング」は、最初にカウンターで、館内マップと指令の書かれた手紙をもらい、その指令に書かれた本を館内の書架から探し出します。

本を見つけると、その中にはまた手紙がはさんであるので、その手紙の指令にしたがって次の本を探す、ということを繰り返して、「ゴール」と書かれた手紙のはさまれた本を探し出す、というものです。

本を探している間に、館内を広く見て回ることができ、指令とは関係なく読んでみたいと思った本やジャンルなどに出会えたりもしました。

館内マップと指令の書かれた手紙ブックオリエンテーリングで使う館内マップと指令の書かれた手紙

「絵本クイズ」は、出題されたクイズの答えを、あらかじめ用意されている何冊かの絵本を読んでその中から探し出す、というゲームです。

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最初にクイズを手に入れるところから始めるのですが、まず、カウンターで動物の名前がかかれたくじをひきます。館内を見回すと、書架のあちらこちらに動物の形に切り抜かれた札のようなものがはさんであり、くじに書かれた動物の札を見つけると、そこにクイズが書かれています。

動物の札はくじと同じ色で作られているので、名前だけでは分からなくても色を頼りに探し出すこともできるので、このゲームも大人や子供も一緒になって体験できるようになっていました。

書架にはさんである動物のかたちの札 札にかかれたクイズ

他にも、折り紙のコーナーでは、松蔭中学校・高等学校の制服を折り紙で作れるようになっていました。

松蔭中学校・高等学校の制服は、冬が紺色、夏服が白のワンピースで、これは全国でも非常にめずらしくとても人気があるとのことです。

折り紙コーナー

今回、館内で、松蔭中学校・高等学校のゆるキャラ「ピーノちゃん」にも会うことができました。

学校説明会で訪れていた多くの子供たちにも、ピーノちゃんは大人気でした。

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最後に

今回、「兵庫 学校図書館スタンプラリー2016」で松蔭中学校・高等学校を訪問しましたが、単にスタンプをもらうだけでなく、普段なかなか見ることができない学校図書館が見学しながら、様々な企画で時間を忘れてしまうほどたくさんの体験ができるようになっていました。

今年のスタンプラリーは終わってしまいましたが、次年度以降の「兵庫 学校図書館スタンプラリー」もまたとても楽しみです。

取材/石井俊寛 (株式会社ブレインテック Jcross担当)

兵庫 学校図書館スタンプラリー2016
  • Webサイト:http://hlibrary.kgjh.jp/
  • 開催期間:2016年6月 ~ 11月
  • 主催:兵庫 学校図書館スタンプラリー実行委員会
松蔭中学校・高等学校