レポート
東京・学校図書館スタンプラリー2023参加記 「聖学院中学校高等学校図書館」
この夏、「東京・学校図書館スタンプラリー2023」が開催されました。この「東京・学校図書館スタンプラリー」は東京都内の学校図書館が夏休み期間に図書館を公開する企画です。今年は33校が参加・協力しています。普段なかなか見ることのできない学校図書館を見られる機会で、Jcrossのスタッフみんな楽しみにしています。
今回は、8/8(火)に訪問した、聖学院中学校高等学校図書館を紹介します。
JR駒込駅から歩いて7分ほど、聖学院通りを真っ直ぐ進み、スタッフ2名で伺いました。敷地内へ入り、チャペルの塔など学内の美しい景観を楽しみながら図書館へ。
まず司書の山中様にご挨拶し、図書館だよりをいただきました。“図書館だより”はどの図書館でも見かけることが多いですが、「対象者ごと」に作成されていることに驚きました。「生徒」「保護者」「教職員」と、読む相手に合わせて内容を変えています。自分が対象になっている図書館だよりがあることで、図書館への意識はぐっと変わると感じました。また、聖学院の教職員がリレー形式で書いたエッセイ集2冊という豪華なお土産までいただいてしまいました!「読書」に対するそれぞれの見解が書かれていて読み応えたっぷりでした。
入口では聖学院中学校高等学校図書館のマスコット「ぶた館長」がお出迎え。ピンク色同士としてJcrossのマスコット「ウパっち」[※1]と記念撮影をしてもらいました。
また、写真で伝わっているでしょうか。ぶた館長の上には新着本が置かれているのですが、ディスプレイがとても素敵!ここ以外にも館内には展示がいくつかされていました。その素敵な展示の一部はJcrossに投稿してもらいましたので、ぜひご覧ください。
図書館の中では、生徒さんの授業の成果であるポップの展示や、優れた授業ノートの展示がされていました。自分や友達の作品が飾られていたら見に行ってみよう!と図書館に足を運ぶ気持ちになりますよね。他にも、書棚の上の空間を使い、学校の関連資料を飾っていたり書架の横に教員のおすすめ本紹介が飾られていたり…ついつい、なんだろう?と見てしまうような工夫が余すところなくされていました。
今回、じっくりと見学させてもらえましたが、もし私が生徒だったとしたら「まだ見てないところあるかも!」と通ってしまうだろうな、と思いました。
そして、この日一番印象的だったのは、学校の古い資料を展示しているコーナーが図書館内にあったことでした。
昭和20年に書かれた聖学院中学校の日誌の複製物を読ませていただいたのですが、戦時中の学校の様子をうかがい知ることができました。戦争史であり学校史でもある大変貴重な資料。きちんと管理し、公開されているところに大変興味を惹かれました。(これは弊社が図書館システム会社であるがゆえの視点かもしれません。)
昭和20年8月15日(終戦の日)の業務日誌
お忙しい中、わざわざ作業の手を止めて説明いただいた場面もありました。興味深いものが多く長時間の滞在となりましたが、見学を受け入れてくださりありがとうございました。
文/森本 未祐 (株式会社ブレインテック Jcross担当)
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