お仕事見学

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熊本発!図書館を支える金剛株式会社のモノづくり現場にウパっちが突撃!

掲載:2015年5月21日

第6回 金剛株式会社 様

ウパっちはとある企業図書館に住むウーパールーパー。

金剛ってなんだか強そう!ウパっちはすぐに旅の仕度をしに書庫の奥へと飛んでいきました。

いつものように書架でのんびりしていると、図書室のおじさんが冊子を眺めていました。そっと横からのぞいてみると、とってもオシャレな図書館の写真がたくさん!武蔵野プレイスや立教大学池袋図書館などが載っています。そしてこの冊子を発行しているのは金剛株式会社。

羽田から飛行機に飛び乗り、ウパっちがたどり着いたのは、熊本県の上熊本駅から徒歩数分の場所にある金剛株式会社。

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とても立派な工場に到着

到着すると、入口で金剛株式会社のみなさんが笑顔であたたかく迎え入れてくれた。

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出迎えてくれたのは社長室の矢賀部さんと原田さん、製造本部長の中村さん

「金剛株式会社へようこそ」

さっそく、オフィスに隣接するショールームへ案内してもらう。

金剛の製品を実際に見せてもらった

まず初めに、移動棚について、技術者の方が説明をしてくれた。

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開発グループの木庭(こば)さん

「金剛の移動棚は、丸ハンドルが特徴です。丸ハンドルはどこでもつかみやすく、女性の力でも簡単に動かす事ができるように設計されています。回した方向に回した分だけ移動するので感覚的に操作が可能です」

実際に原田さんに動かしてもらった。

「ほら、女性の力でも軽くて簡単に動かせるんですよ。移動棚の世界では初のグッドデザイン賞も受賞する事ができました」

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優しい笑顔で説明してくれる原田さんにウパっちもご機嫌♪

大きな自動書庫を見学させてもらった

ショールームを奥へと進むと、そこにはとても大きな機械が。

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"なんだろ~?"

ウパっちが興味津々で眺めていると、開発グループの坂井さんが説明をしてくれた。

「これは、自動書庫です。手前にあるタッチパネルに欲しい本を入力すると、中の機械がその本を探して、持ってきてくれます」

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ウパっちがロボットの正確な動きに見とれていると・・・

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指定した本が目の前にクルっと到着!ウパっちも大喜び♪

「この自動書庫は、青いコンテナが1,000個あり、約4万冊の本を管理できます。また、ネットワークを通して機械の状態をチェックする事が出来ます」

美術品も守る免震装置にウパっちもチャレンジ

次に、図書館以外の美術館等でも使われている免震装置について説明してくれた。

「この機械は地震の揺れを再現し、上に置かれた免震台がどの程度揺れに対応できるか確認する事が出来ます。ウパっちも乗ってみる?」

特別に許可を頂いて、ウパっちが乗って体験してみることに。

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"どうなるのかな~?ドキドキ・・・"

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下の加振装置が激しく動いていても、花瓶もウパっちも台の上で平然としている。

「ウパっちも全然動かないね(笑)」

金剛の歴史について説明してもらった

様々な製品を見せてもらったウパっちは、金剛株式会社についてもっと知りたいと思い、その歴史を聞いてみることにした。

「金剛は、戦後間もない1947年に、創業者である今の会長が熊本市に金剛測量製図器機店として創業しました。元々は棚のメーカーではなく、製図の機械を販売していました」

「創業10年目にメーカーに転身し、その時に造っていたのが、鉄扉(鉄の扉)、金庫、スチールキャビネット等で、この時代は図書館からはまだ遠いんですよ。いずれにしても、鉄を曲げて何かを造ることをやっていました」

「造りが金庫に似ていることもあり、郵便ポストも手がけていました」

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今でも敷地内にある年代物のポスト

「元々は今の場所ではなく、現在、熊本の繁華街にあるサンルート熊本というホテルの場所に事務所と工場がありました。今の場所に移転したのは創業12年目です。実は、サンルート熊本は、金剛のグループ会社なんですよ。機会があればぜひご利用ください(笑)」

「創業20年頃にラック分野へ展開したことをきっかけに、図書館業界にもお世話になるようになりました。同時に東京方面へも進出し、その後全国展開していきました」

図書館業界に関わるようになった転換期

「1974年には、世界初の手で動くハンドル式移動棚を発売し、これが歴史の大きな転換期になりました」

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転換のきっかけとなるハンドル式移動棚の前でお話を聞く

「ちょっと余談ですが、移動棚の最初は、電動しかなかったんですよ。あんなに重いものが手で動くわけないだろう、と。ちょうど1974年くらいはオイルショックの時だったので、省エネブームにのっかり手で動くハンドル式移動棚を発売したところ、これが飛ぶように売れました。軽くて、強いというのが特長です。本当に丈夫で、熊本県庁では40年以上たっても、まだまだ使い続けてもらっています」

「平成元年に、免震装置付き移動棚を発売したのですが、これが2つめの大きな歴史の転換期になりました」

免震機能で実績を示した阪神・淡路大震災

「開発をしていた当初は、地震対策なんて・・・と、あまり注目を浴びていませんでしたが、この後、阪神・淡路大震災が起こりました。阪神地区に納めていた、32箇所の免震装置付き移動棚が全て無事だったこともあり、このあたりから、"免震の金剛"ということで、認知していただけるようになりました」

「ある役所で、5階に納めていた移動棚があるのですが、震災の時に6階の床が崩れてきたそうです。移動棚は、柱が細いものの本数が多いので、上から落ちてきた天井をたくさんの支点で支えることができ、5階は潰れずにすんだそうです。それぐらい移動棚が丈夫で頑丈なことを証明した出来事もありました」

「2011年の東日本大震災の際も、多くの図書を震災被害から守ってくれました」

図書館に対する考え、図書館業界以外の横展開

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熱く語る矢賀部さん

「図書館は資料を集め、調査や勉強の場として提供されるだけではなく、色々なコミュニケーションができる場として、どんどん発展していっていますよね」

「例えば、我々も手がける事ができた、 東京都にある武蔵野美術大学 美術館・図書館のコンセプトは、"書物の森"。 といった具合に」

「かたや、図書館で培った技術、ノウハウを他の分野に横展開することも行っています」

「十数年前くらいからは美術館・博物館などでも展開していて、今では一つの事業の柱になっています。その他、官公庁、文教施設、民間企業などのオフィス空間づくりにも取り組ませていただいています」

金剛として今後のモノづくりへの思いについて聞いてみた

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モノづくりへの思いを語ってもらった

「これまでは、保管設備から免震設備を意識し、現在は、免震設備から空間づくりを意識しています。そして、これから先の未来は、空間づくりから価値づくりを目指していきたいな、と考えています。まだまだそこまでは到達してませんけどね(笑)」

見学を終えて・・・

説明をしてくれた矢賀部さんをはじめ、モノづくりに情熱を注ぐ工場の方たち、九州人の熱さとやさしさを製品を通じて感じることができた。

安心・安全なモノづくりは当たり前で、さらに「人」を中心とした目に見えない空間や価値までもがこれからは金剛によって創造されていきそうだ。


熊本といえば"くまもん"
非売品のレアアイテム

みんなに見送られ、自分の書架へともどったウパっちは金剛でもらった非売品のくまモンブックエンドによりかかりながら考えました。

金剛って強そうな名前だけど、金剛が作る棚も丈夫で強いんだなぁ。免震装置付き移動棚の上で寝れば、夜に地震が来てもおっこちなくてすむから安心だなぁ。
おじさんに買ってもらえるようにお願いしよう。

会社情報
金剛 株式会社 
本社・工場
住所:熊本市西区上熊本3丁目8-1
TEL:096-355-1111(代)
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