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レポート

新春の港区を”巡りぶ”しました (前編)

掲載:2024年1月19日

2023年11月~2024年2月まで、東京都港区にある「港区立みなと図書館」と「港区内の専門図書館・博物館」が共同でスタンプラリーを開催しています。スタンプを集めるだけではなく、各館には「キーワード」や「クイズ」も用意されているのでこれらも集めることができるようです。「福賞」ももらえるのだとか。

「巡る」と「library」をかけ合わせたネーミングが上手だな―と思いながら参加館を調べてみると、それぞれの図書館はそれほど離れていないようです。東京タワーや増上寺、愛宕山など観光スポットも多い地域ですし、なによりこの週末は良い天気! と、Jcross広報部長のウパっち[※1]とともに週末「巡りぶ」してきました。

みなと科学館

東京メトロ日比谷線虎ノ門ヒルズ駅からスタートしました。20年以上前のことになりますが、このあたりは通勤で通っていたエリアです。当時と比べて街の変わりようが凄いので、変わっていないものがないか、きょろきょろと探しながら「みなと科学館」に向かいました。

「みなと科学館」入口でスタンプラリーの台紙を受け取り、早速一つ目のスタンプをいただき、キーワードも確認しました。

ここはプラネタリウム以外は入場無料の施設です。常設展示コーナーには体験型の施設などがあります。また2階は気象庁が運営している気象科学館もあり、竜巻や地震といった気象情報について学ぶこともできます。

ちょうどこの日は、「港区立みなと図書館」のスタッフの方たちがおはなし会をする予定とのことだったので、覗かせていただきました。今回のおはなし会のテーマは「しぜん」。動物や昆虫が出てくる絵本を中心に、紙芝居やパネルシアター、エプロンシアターなど次々に披露されました。30分ほどの時間でしたが子どもたちも集中して聞いていて、「誰の足跡かなー?」「うさぎ!」と元気に回答している様子がかわいらしかったです。

「港区立みなと図書館」は現在改修工事中のため、こうやっておはなし会を出張で開催しているとのことでした。

港区立みなと図書館

「みなと科学館」を後にし、ランチしつつ次に向かったのは、御成門駅近くにある「港区立みなと図書館」です。改修工事中で視聴覚資料以外の資料は現在貸出できないとのことでしたが、臨時カウンターは設置されています。先ほどおはなし会でご挨拶したスタッフの方と少しお話をしながら、スタンプを押してきました。

東京都人権プラザ

増上寺とその先に見える東京タワーの写真を撮ったり、芝公園で思い思いに過ごす人たちを横目で眺めながら「東京都人権プラザ」に向かいました。

道路からセサミストリートのキャラクターのにぎやかな展示が目立つ建物が「東京都人権プラザ」でした。「セサミストリートの仲間たちと学ぼう!子どもの権利」という特別展示で、館内にはキャラクターが描かれたしおりやぬり絵も用意されていました。

「東京都人権プラザ」の1階の展示室では色々な人権課題に対する情報がパネル展示されていたり、車いす利用者や高齢者などが不便に感じていることなどの体験ができるようになっていました。何気なく過ごしている街中にある色々なバリアに「気づく」ことができる展示でした。

2階には図書資料室があります。館外への資料貸出も行っているそうです。「子ども」「女性」「同和問題」などの独自分類に合わせて資料が並んでいました。子ども向けのコーナーには「絵本専門士が選ぶおすすめ絵本のコーナー」があったのですが、「みなと科学館」のおはなし会で使用されていた絵本もこの中にありました。ちょっとした偶然ですが楽しかったです。

この日は3館回りましたが、まだ訪問していない図書館もあるので、近いうちに残りの図書館も「巡りぶ」したいと思っています。

徒歩圏内にふらりと入れる図書館がこんなにあることに驚きました。各図書館に入るきっかけを作ってくれた「巡りぶ」に感謝です。

文/赤枝幸子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)