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図書館ピアサポーターLiLiA ―注目!学生図書館サポーターズ

掲載:2014年10月30日

最近、図書館総合展やJcrossの取材に行く中で、大学図書館の運営に主体的にかかわる学生さんたちの活躍を多く見かけ、彼らの活動の舞台である大学図書館を訪ねることにしました。

まず第1弾は、東京都調布市にある白百合女子大学の図書館ピアサポーターLiLiA(リリア)に注目!チーム名には大学名にちなんだ百合「Lily」が含まれていたり、かわいいマスコットキャラクターがいたりと、女子大生ならではの感性がまぶしいです。

今回はLiLiAを代表する2年生の渡邉安美さんと黒田麻木さん、図書館事務部総務課でLiLiA担当の栗原愼治さんにお話を聞いてきました。

図書館ピアサポーターLiLiA ―注目!学生図書館サポーターズ
名 称
図書館ピアサポーターLiLiA
主な業務
図書館内の見回り、館内案内、展示企画、「LiLiA TIMES」(年2回発行)の編集、学生選書、イベントのお手伝い など
人 数
約25名(1年生:約15人,2年生:7人,3年生:2人,4年生:1人)
※2014年10月取材時点
関連URL
http://www.shirayuri.ac.jp/lib/lilia/
  • 年間スケジュール
  • 4 月新入生ガイダンスのお手伝い
  • 6 月選書ツアー、選書ツアー感想会
  • 10月白百合祭 出展(初)
  • 1月図書館総合展 出展(初)、選書ツアー、選書ツアー感想会
  • 6月~12月オープンキャンパス(年5回ほど) 図書館ツアーのお手伝い

LiLiAに入ったきっかけ・・・

最初にお2人がLiLiAに入ったきっかけを教えてもらえますか?

渡邉:受験生の時に来たオープンキャンパスで図書館ツアーに参加してLiLiAのことを知りました。その活動の中の図書館パトロールというものを知り、「かっこいい!」と思いました。それにエプロンをして棚に本を戻している写真を見て司書の先生のようで、いいなと思ったので、「入学したらLiLiAに入ろう!」と決めていました。
LiLiAの活動を始めて他の学科の子とも仲良くなれたのでよかったです。それから図書館の使い方や本の調べ方などが身に付きました!

黒田:私は小中高とずっと図書委員をしていました。小学校の頃、学年で貸出冊数1位となり、そこから読書にはまりました。なので、大学に入りLiLiAの存在を知り、大学でも図書委員のようなことができるんだ!と今までの経験も生かせると思い、入りました。

栗原:活動時は、目印としてLiLiAのキャラクター「ミス・リリアーヌ」が描かれたエプロンを着ています。エプロンはLiLiAの活動PRにとても役立っていますね。

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お話はLiLiAのミーティングルームにてうかがいました。
左から黒田さん、渡邉さん、栗原さん

みんながかわいがっている「リリアーヌ」ちゃん

ご挨拶の時に栗原さんが嬉しそうに見せてくださったのが、LiLiAのキャラクターである「ミス・リリアーヌ」の新作クリアホルダー。

そちらが噂の「ミス・リリアーヌ」ですね!

渡邉・黒田:そうなんです。ほんとかわいいですよね!

栗原:LiLiAが発足した2010年に、学内でマスコットキャラクターのイラストを公募したところ20点集まり、その中から選ばれました。それ以来LiLiAの顔となっています。職員はそろそろ新しいキャラクターに変えてもいいかなと思っているのですが…

黒田:ダメです!キャラクターをころころ変えるなんて絶対ダメです!

渡邉:リリアーヌちゃんをLiLiAの顔として、もっとみんなに知ってほしいんです!絶対かわいい!

かわいいリリアーヌちゃんがこれからもっとみんなに愛されるといいですね。

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おそろいのミス・リリアーヌのエプロンを着て

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新作のクリアホルダー

LiLiAが発足してから今に至るまで

ところで「LiLiA」という名前の由来を教えてください。

栗原:LiLiAとはLibrary Liaison Assistant の頭文字を取ったものです。またLiaison(リエゾン)とはフランス語で「つながる」ことを意味し、LiLiAには図書館と学生、本と人、人と人など、さまざまなつながりを「結ぶ」という意味を込めています。

どのような経緯でLiLiAは発足したのですか?

栗原:2010年に就任した館長の発案です。学生が学生を支援する“ピア(=Peer 仲間)サポート”というものがありますが、それを図書館でやりたいということでした。 発足当初はイベントのお手伝いなどが中心でしたが、活動していく中で徐々にスタイルも変わり、現在はLiLiAをピアサポーターとして定着させるためにいろいろな活動を行うようになってきました。
また、今年になってからメンバー自体が企画もするようになったりと、自分たちだけでできる範囲が広がってきていますので、今後の活躍がとても楽しみです。

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準備中のLiLiA企画展示コーナー

LiLiAの活動を通じた成功体験の積み重ねが自信になり、その自信が卒業後の仕事にも必ずつながると思います。

栗原さんは図書館担当になる前はキャリア支援課にいらっしゃったということで、LiLiAのメンバーの将来もあたたかく見守っている様子がうかがえました。

具体的な活動内容

図書館パトロールの話がありましたが、具体的にはどのような活動をしているのですか?

黒田:図書館パトロールではメンバーが各自週に1回1時間くらい空き時間を使って図書館内を見回って、机の上のゴミのチェックや、椅子の整頓、OPACやコピー機など館内に置いてあるメモ帳の補充や鉛筆を削ったりといったことをしています。

栗原:館内がきれいに保たれているのはLiLiAの活動あってこそです。

渡邉:あとはプリンターの紙切れや紙詰まりを見つけたら対応したり、パソコンなどのトラブルを見つけたら職員の方に報告しています。
それから返却棚にある本を戻したり、館内で本を探している学生のお手伝いをしたり・・・と、いろいろです!

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パトロール中

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きれいな館内はLiLiAのおかげ!

パトロール以外の活動はどのようなものがありますか?

栗原:イベントとしては年に2回図書館選書ツアーを行きます。ツアー後には購入した本を参加者が手作りしたPOPとともに館内に展示しています。

渡邉:選書ツアーのあと「選書ツアー感想会」を行うのですが、どうしてこの本を選んだのか、どこがおもしろいのかなど、本についてみんなで語り合うのがとても楽しくて、大好きなイベントの1つです。

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「選書ツアー後の展示コーナーはこちらです」

栗原:もう一つの大きなイベントとしてオープンキャンパスで受験生への図書館ツアーがあります。オープンキャンパスは年に4~5回あるのですが、その都度LiLiAのメンバーと院生アルバイトに声をかけて2~3人に手伝ってもらっています。こちらは職員が行うよりも年の近い学生が行う方が参加者からの評判がいいようです。
その他の活動としては4月の図書館利用ガイダンスでの館内案内のお手伝い、企画展示や、「LiLiA TIMES」といって、年に2回LiLiAの活動報告を行う広報誌の発行などをしてもらっています。

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年2回発行の「LiLiA TIMES」は第8号よりボリュームアップ!

広がる活動

栗原:それから、今年から新たに始めた活動として、「LiLiAコントワール」(フランス語でカウンター)というものがあります。

渡邉:毎日昼休みの1時間図書館入り口のカウンターに座って、図書館の使い方が分からない学生の利用案内などをしています。

栗原:職員がいるよりも同じ学生同士ということで、声をかけやすいようです。

黒田:試験期間中など、ふだんは利用しないけど必要に迫られて図書館にやってくる学生が多いので、そういう時期は頼ってもらえることが多いので嬉しいです。

渡邉:カウンターにLiLiAの活動案内を書いた看板を置いているので、興味を持った学生がLiLiAに入りたいと声をかけてくれることもあって、すごく嬉しいです!

LiLiAコントワールはメンバーを増やす募集効果もあるのですね。

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お昼休みに活動中。「気軽に声をかけてね!」

栗原:LiLiAが発足して4年目の今年、メンバーからの自発的な意見があって、初めて大学祭の白百合祭に出展することになりました。

渡邉:白百合祭での企画をみんなで考えて、来場者にしおり、ブックバー、本のPOP作りをしてもらって会場に飾ることにしました!さらに書いてくださった方にはリリアーヌちゃんのクリアホルダーのプレゼントがあります!
それから当日図書館は閉館ですが、代わりに図書館案内図を展示して来場した高校生の方などに図書館案内をします。

ふだんの活動成果を発揮できる企画ですね。来場者のみなさんに楽しんでもらえるといいですね。

渡邉:はい!それから図書館総合展にも出展します。図書館総合展ではLiLiAの活動を外部の人に知ってもらったり、他の大学の方と知り合いになったりと交流を広げていきたいです!

黒田:他大学ではどのようなことをしているのかなど、授業以外で自分たちでも知るきっかけになるといいなと思います。

大学祭と図書館総合展、ともに外部に向けてLiLiAをアピールする良い機会ですね。

無理なくみんなが活躍するコツ

ふだんの活動に加えて、白百合祭に図書館総合展と秋はイベントが目白押しなので大変そうですが、準備は万端ですか?

渡邉:はい、順調です!

やることがたくさんあるように思えますが、作業はどのようにして分担しているのですか?

栗原:LiLiAの代表は渡邉さんですが、白百合祭、図書館総合展その他イベントや「LiLiA TIMES」の編集、展示など、その都度リーダーを決めて、メンバーを集めています。
メンバーはLiLiAだけでなく、他の部活や学内の別のピアサポーターを掛け持ちでやっていることもあるので、時期によっては全く参加できないメンバーもいます。 今年になってメンバーが増えたので、それぞれに得意なことや、時期的にできるメンバーが中心となってイベントに参加するスタイルになりました。
活動内容が広がってきているので、活動ごとにリーダーを分けないと代表ばかりの負担が大きくなってしまいます。リーダーを分けることでメンバーみんなが責任ある立場で活躍し、それぞれの成長にもつながっています。

なるほど!代表だけでなく、みんなにそれぞれの持ち場があって輝けるのですね!
ちなみに代表の選出はどのようにしてされるのですか?

栗原:前の代表からの指名と、主に職員の間での話し合いで決められます。現在の渡邉さんは当時1年生の12月頃に選出されました。

渡邉:まだ1年だったので不安もありましたがせっかくお話をいただいたので、引き受けることにしました。
今の2年生はやる気のある子が多いので、周りに助けられてできています。1年生も人数が多く、アイデアもいろいろ出してくれるので助かっています。
今もちょうどハロウィンということで、1年生が企画して、LiLiAの控室を装飾してくれています。みんなとても器用で相談された次の日には出来上がっていました。

とても楽しそうですね。1年生が盛り上げてくれるとは頼もしいですね。

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ハッピーハロウィンなLiLiAのお部屋

将来の夢は・・・

LiLiAのみなさんはやはり司書とか図書館関係の仕事を希望している学生さんが多いのでしょうか?

栗原:そうですね。LiLiAで活動するメンバーのほとんどは司書課程を取っています。みんな本や図書館というキーワードでつながっていて、将来も何かしらの形で本や図書館にかかわる仕事を望んでいる学生が多いようです。LiLiAでの活動を社会に出てからも生かしてもらいたいですね。
また、大学院へ進学する学生もいます。院生になると図書館でアルバイトができるので、現在はLiLiAの初期メンバーが院生アルバイトとして図書館にいます。主にカウンター業務をしたり、展示をしたり、“院生コントワール”として入口のカウンターで学生のサポートをしたりと活躍してくれています。

院生アルバイトさんにはLiLiAの元メンバーもいらっしゃるのですね。

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初代LiLiAメンバーで現在院生アルバイトの吉村さん
(※「吉」は「土」の下に「口」が正式です)

それにしてもほとんどのメンバーが司書課程を取っているとは驚きました。お2人ももちろん?

渡邉:はい。私は学校司書になりたいと思っています。高校時代に近所の公共図書館で読み聞かせをする司書さんの姿を見て、図書館司書に憧れを抱きました。その時に高校の学校司書さんに司書という資格があることを教えてもらい、現在司書課程を取って勉強中です。すぐではなくても最終的には学校図書館の仕事ができたらいいなと思います。

黒田:私は司書の資格についてはLiLiAの活動をしてから考えるようになりました。司書課程の先生から、軽い気持ちでは取れないよと脅されたので、とても迷ったのですが、将来は司書に限らず、図書館にかかわる仕事がしたいと考えているので、司書課程を取ることにしました。LiLiAの活動を通じて司書課程の先生方とも話をする機会が多く、より仲良くなれます。

今後学内だけではなく、外の世界とも「Liaison」していくLiLiAのみなさんのご活躍を楽しみにしています。
第16回図書館総合展ではたくさんの出会いがあるといいですね。私たちもまたお会いできることを楽しみにしています。

取材/秋葉小夜子 (株式会社ブレインテック Jcross担当)

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