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レポート

東京・学校図書館スタンプラリー2023参加記 「東京都立小平西高等学校」

掲載:2023年12月11日

この夏、「東京・学校図書館スタンプラリー2023」が開催されました。この「東京・学校図書館スタンプラリー」は東京都内の学校図書館が夏休み期間に図書館を公開する企画です。今年は33校が参加・協力しています。普段なかなか見ることのできない学校図書館を見られる機会で、Jcrossのスタッフみんな楽しみにしています。

今回は、7/28(金)に訪問した、東京都立小平西高等学校図書館を紹介します。

私は東京・学校図書館スタンプラリーは初めての参加で、学校に足を踏み入れることに少し緊張していたのですが、門をくぐると「こんにちは!」と部活動中の生徒さんが爽やかに声をかけてくれ、おかげで緊張がほぐれました。

図書室の前まで向かうと、歴代図書委員の方々がつくった図書館報がずらりと掲示されていました。願い事が書かれた七夕の笹も!夏らしさを感じさせる飾りでした。

図書室内はクイズがたくさん。図書委員のみなさんが自分たちで考えた問題だそうです。シンプルながら、頭を柔らかくしないと解けない問題の数々を楽しみました。そしてクイズを解いて終わりではありません。回答から導き出された数字でロックを外し、生徒さんお手製の宝箱から景品をいただけるという、最後までお楽しみたっぷりな企画でした。

館内に貼ってあるものはクイズだけではなく、新聞もちらほら…。司書の方が、おすすめの記事をピックアップし掲示しているそうです。新聞は複数紙に対し、キーワードの付箋を毎日貼っているとのこと。例えば黄色い付箋は「いじめ・加害心理」「トー横の危険」など、10代の問題に関するトピック、緑の付箋は「海上自衛隊」「産業医師」など職種に関する進路情報、といったように一目で見つけられるようインデックスされています。3カ月経つとパスファインダー用のファイルに移動させ保存しているそうです。

図書室内には様々な資格に関する本も置かれていたのですが、種類が豊富で興味深かったです。高校卒業後は進学をする方もいれば、就職をする方もいます。新聞や資格の情報はどちらの道を選ぶにしても必要なものです。どの道を選んでも図書室でサポートするぞ!という意気込みが見えました。

図書委員の生徒さんともお話をしたのですが、図書室で開催したビブリオバトルを楽しそうにお話してくださり、こちらまで楽しい気持ちになりました。夏休み中でしたが自主的にお手伝いに来ているそうで、図書室にかける生徒さんからの想いも感じることができました。

司書と生徒、双方向の関係が伺えて私も元気をいただけました。

東京都立小平西高等学校図書室の皆さま、ありがとうございました!

文/森本 未祐 (株式会社ブレインテック Jcross担当)