レポート

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沖縄の図書館を周るツアーに参加してきました

掲載:2015年7月23日

図書館総合展in恩納村の翌日(2015年5月17日)、図書館総合展の企画である「図書館ツアー」に参加してきました。

図書館ツアーでは、恩納村文化情報センター、嘉手納基地内図書館、北谷町立図書館、あやかりの杜図書館、沖縄国際大学図書館と、一日でたくさんの図書館を見学することができました。60人以上の参加者がいたとのことです。どの図書館にもそれぞれに特色がありました。

恩納村(おんなそん)文化情報センター・恩納村博物館

オープンしたての情報センターで、1Fに観光情報フロア、2Fに図書館と博物館があります。立地にこだわってこの場所にしたというお話の通り、2階の閲覧室の窓からはキラキラした海に向かって閲覧席が並んでおり、海を目の前にして読書ができます。

児童書コーナーも大きな窓からの採光によって明るく、広々とした空間です。大きな壁には恩納村文化情報センターのキャラクターである「よむぞう」と、展示が貼られていました。

また児童書コーナーの一角にある「おはなしの部屋」は、青い内装にぼんやりとした間接照明が海の中を思わせるような、心地よい小部屋でした。

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1Fの観光情報フロアには恩納村やその周囲のいろいろな観光情報が集められていました。パンフレットの展示だけではなく、スタッフの一押しスポットが壁の地図に貼られたり、関連書籍などが配置されていたりと、ついつい覗いてしまうようなフロアでした。

気になる観光スポットをタッチして自分用の観光マップを作ることができるシステムがあり、そこには自分が選択したスポットだけではなく、それに関連したスポット、図書館にある関連図書情報も印刷してもらえます。図書館では村外の人でも利用者カードを作成し本を借りることができるので、観光の前に立ち寄って自分用の観光マップを作成し、関連資料を借りて出発するなんてことができそうです。

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嘉手納(かでな)空軍基地内図書館

事前に免許証などによるIDチェックや撮影への諸注意などを受けた後、緊張して乗り込んだ基地の中は、広々とした芝生の中にレストランやガソリンスタンド、住宅、テニスコートなどが並ぶ、テレビや映画で見る「アメリカ」という感じでした。

visit_okinawa_031.jpgここから先は普段は入れません

目的の図書館は教会の隣にあり、館内ではソファーに座って雑誌を眺めている方、大きな籠にたくさんの本を入れて借りていくご夫婦、パソコンの操作をしているお子さんなど、基地内に住んでいるいろいろな方が利用されていました。テレビドラマなどのDVDなども人気があるそうです。また、米軍基地内の図書館ということで、軍の関係者向けの推薦図書なども揃えられているとのことでした。

毎月変わる展示コーナー(訪問した時は母の日の展示でした)や毎週の子どもへの読み聞かせ会など、なじみのあるものが多く、ちょっと安心しました(といっても書いてあるのはすべて英語です。読み解くのは難しかったです)。また、館内で行われたイベントの写真が展示されていたのですが、そこには楽しそうな子どもたちの様子が写っており、緊張していた分ほっこりしました。

visit_okinawa_030.JPG図書館総合展(ツアー)スタッフの増井さん(中央)と、嘉手納図書館スタッフの方とウパっち

北谷(ちゃたん)町立図書館

ちゃたんニライセンターの中に、生涯学習プラザと図書館とが併設されています。図書館には戦争の記録、反戦、平和を扱った図書などを集めた「平和文庫」と、国立歴史民俗博物館の元館長であり、考古学者であった佐原眞氏の蔵書を受けて作られた「佐原文庫」がコレクションとして公開されていました。

児童コーナーが充実していました。緩く弧を描いた低い棚に、絵本や紙芝居などがきれいに配架されていました。他にもブックスタートコーナーや広いお話スペースがあり、定期的に開催されている読み聞かせの会の報告が壁に掲示されていました。児童コーナーにも蔵書検索端末がありましたが、図書館だけでなく町内の小中学校の蔵書も検索できるとのことでした。

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一般書架も、壁側以外はあまり背の高くない書棚で構成されており、窓が大きくて明るい雰囲気でした。このためか、小さなお子さんに本を読んであげるお父さんや、窓側に座って本を読む学生などもいましたが、騒々しくもなくのんびりとした雰囲気でした。

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あやかりの杜図書館

北中城村の生涯学習施設「あやかりの杜」の核となる図書館です。入口には大きなシーサーが鎮座していました。

高台にあるので、窓からは緑豊かな景色が眺められます。モリーというキャラクターが案内するビデオを拝見してから館内を見学しました。

図書館の入り口には年間の貸出数や蔵書数などの報告を、グラフを交えて同じフォーマットで数年分並べて掲示してあり、情報開示をわかりやすく行おうという姿勢を感じました。

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館内にはいろいろな展示がされていました。ちょうどこども読書週間の直後で、子どもたちが作ったという帯がかけられた本が展示されていました。

「職場体験」の書架では「○○になるには」シリーズの本とともに、モリーが北中城村の行っているの就業サポートについて解説した案内や、近隣地域で開催されている相談会の案内なども掲示されていました。地域の情報も盛り込み、地域の人に寄り添った図書館だと思いました。

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入り口近くの読み聞かせコーナーでは、ちょうど職員の方による読み聞かせが行われていました。たくさんの見学者が館内に入っていったのに、子どもたちは読み聞かせの内容に夢中になっていたのか、ちっとも目をそらさなかったのが印象的でした。

沖縄国際大学図書館

日曜日の午後の訪問でしたが、利用者が多い大学図書館でした。2004年8月アメリカ軍のヘリコプターが沖縄国際大学に墜落したという事件がありましたが、このときの新聞記事や写真などの資料をまとめたコーナーでは、ツアー参加者も熱心に確認していました。

館内は中央が吹き抜けとなっており、その周りにキャレルデスクと書架とが配置されています。地下2階から地上4階までの大きな図書館で、グループ学習室や研究用個室なども多く用意されていました。学生の皆さんが熱心に勉強をされていたのが印象的です。大勢で訪問して邪魔をしてしまったのではないかと少しひやひやしました。

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こんなにたくさんの図書館を見学したのは初めてでしたが、どの図書館もそれぞれ利用者と向き合っている姿を感じました。また、嘉手納基地内図書館のように一般公開されていない図書館などもあり、興味深く見学できました。またこのような機会があったら是非参加したいと思います。

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